芝生の上のサッカー雑記帳

サッカーについて語ります 芝生の上でのサッカーが好きです

2015/03/01 リバプール対マンチェスターC感想

・中→外→中のリバプールの攻撃

 

このパターンの攻撃は0、8、10、12、20、21、42、43、45、51、67、73分と何度も見られました。中央からサイドへ展開し、サイドから中央へ折り返してチャンスを作る攻撃です。この攻撃が成功したのはまず、中央で余裕を持ってボールを持てたことが原因と考えられます。リバプールは中盤中央で相手を人数において上回り、ポジショニング、ボールコントロールに優れていました。次の成功の要因は、マンチェスターCはサイドから攻撃を行うためサイドを攻撃すればチャンスとなることと思われます。10分のヘンダーソンのゴールはこの攻撃が実ったと言えるでしょう。

 


・中央へ入る右サイドのナスリ

 

マンチェスターCはサイドへ積極的に人数をかけて攻撃をしていたのですが、右サイドのナスリはサイドだけではなく、中央へも入ってきていました。サイドに張ることの多いヘスス・ナバスとは多少異なっています( http://www.fourfourtwo.com/statszone/8-2014/matches/755566/player-stats/28554/OVERALL_02#tabs-wrapper-anchor )。

 


・縦パスで起点となったヤヤ・トゥーレ

 

この試合ではヤヤ・トゥーレの縦パスが攻撃の起点となっていました( http://www.fourfourtwo.com/statszone/8-2014/matches/755566/player-stats/14664/OVERALL_02#tabs-wrapper-anchor )。24分のジェコのゴールもヤヤ・トゥーレの縦パスが起点です。

 


マンチェスターCの前後のバランス

 

この試合で気になったことは、マンチェスターCの守備的MF(DMF)と攻撃的MF(OMF)とのバランスがとれていなかったことです。マンチェスターCが攻撃に傾いていたこともあるのかもしれませんが、片方のサイドにOMFが寄った上にDMFも寄ってしまう、両方のDMFが上がってしまうなどOMFとDMFのバランスがとれていない場面が見られました。

 


リバプールOMF2人、DMF2人のポジショニング

 

リバプールの2人のOMFは2人の相手DMFの背後のスペースを使う場面が、2人のDMFは2人の相手DMFの手前のスペースを使う場面がよく見られました。このように4人の中央MFがスペースを上手く使えたことが上述の中→外→中の攻撃を機能させた一因と思われます。リバプールの中央MFの4人、アレン、ヘンダーソン、ララーナ、コウチーニョの4人はいずれもボールを受けるのが上手く運動量もあるためこの戦術には合っていると思います。

 


・前プレスで攻撃を摘み取るリバプール

 

リバプールが前からプレスをかける場面は14、30、44分に見られました。しかしリバプールの前プレスの本領が見られたのはマンチェスターCがミルナー、ボニー、ランパードと攻撃的な選手を投入した後でした。86、89、90+1分には前プレスで相手の攻撃をボールが前線の選手に渡る前に食い止めています。

 


・前プレスを試すマンチェスターC

 

この試合では、マンチェスターCも前プレスを行う場面が幾度か見られました。しかし、相手DFラインが深いことや、1人がプレスにいっても他の選手がパスコースを遮っていない、他の選手のプレスが遅れるなどまだまだ完成度が高くないことのためあまり成功しませんでした。しかし13、77分と成功する場面が見られました。前線に人数をかけ、比較的流動性の高い攻撃をするマンチェスターCが前プレスを完成させるかは興味深いです。

 


サバレタのオーバーラップ後の動き

 

サバレタはよく縦にオーバーラップした後に中央へ曲がってPA近くまで入っていっています。このオーバーラップから曲がってPAに入っていく動きはサバレタの特徴だと思います( http://www.fourfourtwo.com/statszone/8-2014/matches/755566/player-stats/20658/OVERALL_02#tabs-wrapper-anchor )。