2014/09/21 マンチェスターC対チェルシー感想
・ウィリアンの起用は守備重視
この試合、チェルシーはトップ下にウィリアンを起用してきました。その狙いはマンチェスターCのMF、ヤヤ・トゥーレとフェルナンジーニョを封じることにあったと思われます。この試合、チェルシーはマンチェスターCのDFラインにはほとんどプレスをかけず、ヤヤ・トゥーレとフェルナンジーニョにボールが入ったときにプレスをかけていました。そのため、オスカルではなくウィリアンを起用した理由は相手MFに対する守備力を期待してのものと思われます。
・中央重視のチェルシーのディフェンス
チェルシーはサイド攻撃を得意とするマンチェスターCに対して、中央の守備を固め、ラインを下げることで対応していました。特にチェルシーの両CBはサイドに出ず、中央に陣取って相手の攻撃を跳ね返していました。また、チェルシーのDFラインはPA前あたりと深めのライン取りでした。残念だったのは、唯一のCBがサイドにつり出されたシーンが失点につながってしまったことです。
前半のチェルシーの攻撃が上手くいってなかったのは攻撃に深さを作り出せなかったことが原因と考えられます。後半に投入されたシュールレとドログバは高い位置を取ることで、後半高い位置を取るようになったセスクはスルーパスを警戒させることで攻撃に深さを作り出していました。
・ジェコとアグエロの縦の関係と横の関係
マンチェスターCのFW、ジェコとアグエロは非常に広い範囲を動き回ってボールを受けていました。ジェコは前半は下がってボールを受ける動きが目立ちました。後半になるとサイドに開いてボールを受ける動きも見られるようになりました。アグエロは主にサイドに開いてボールを受けていました。この2人のボールを受ける動きのおかげでマンチェスターCは高いボール保持率を記録したのだと思います。特に、2人は上手い縦と横の関係を築いていて、1人が下がればもう1人が上がる、1人がサイドに開けばもう1人が中央に入るという関係ができていました。
・シルバとミルナーの機動力
この試合ではシルバとミルナーの機動力がマンチェスターCの攻撃を活性化していました。前述のようにFWは下がる、サイドに開く動きが多かったため攻撃時に中央が人数不足になりそうなところですが、この2人が中央に入ることで人数不足を解決していました。