2015/03/22 リバプール対マンチェスターU感想
・リバプールの前プレスをかわしたデヘアの巧さとフェライニの高さ
試合前半、リバプールはマンチェスターUのディフェンスラインに対して前からプレスをかけました。しかし、マンチェスターUはディフェンスラインへのプレスをデヘアへのバックパスとフェライニへのロングボール( http://www.fourfourtwo.com/statszone/8-2014/matches/755595/player-stats/41184/3_DEFENCE_06#tabs-wrapper-anchor 、 http://www.fourfourtwo.com/statszone/8-2014/matches/755595/player-stats/41184/1_PASS_07#tabs-wrapper-anchor )でかわしました。
・攻撃時には外へ、守備時には中へのマンチェスターU両サイドMF
マンチェスターUの両サイドMFマタ、ヤングは守備時には中に絞り、攻撃時には外へ開きます。これは、マンチェスターUの中央のMF、フェライニ、エレラ、キャリックが比較的サイドに流れてディフェンスをするためと思われます。攻撃時にはマタ、ヤングは外に開いて攻撃の起点となります。これは攻撃に幅を作るためと、両サイドバックがサイドからの攻撃を得意としているためと思われます。ただし、攻撃時に両サイドMFが中に入る場面も何度も見られました。これはマタと後半から入ったディマリアが中央でのプレーを得意としているためと考えられますが、相手に的を絞らせない効果があったと思います。
・サイドでチャンスを作ったリバプール
34分のストゥーリッジが左サイドに流れて作ったチャンスはその典型だと思われます。サイドから攻撃を仕掛けてくるマンチェスターUに対してリバプールはサイド攻撃で何度かチャンスを作っていました。
マンチェスターUはコーナーキック時のニアサイドにフェライニを配置していましたが、フェライニは何度もコーナーキックを跳ね返して( http://www.fourfourtwo.com/statszone/8-2014/matches/755595/player-stats/41184/OVERALL_02#tabs-wrapper-anchor )チャンスを作らせませんでした。
高さではマンチェスターUにはあまり敵いそうになかったリバプールはPAのサイド寄りでドリブルをすることでチャンスを作っていました。ここから低くて速いパスを中に通すことを狙っていたのだと思います。
・キャリックの役割
この試合、マンチェスターUのキャリックは両サイドへパスを振り分けていましたが、もうひとつ縦パスが少ないように感じられました( http://www.fourfourtwo.com/statszone/8-2014/matches/755595/player-stats/2404/OVERALL_02#tabs-wrapper-anchor )。しかしこれはフェライニにロングボールを通すという攻撃パターンが成功していたからで、このパターンが上手くいかなくなった場合は一段低い位置にいるキャリックが攻撃の起点となるのだと考えられます。